海外からの今敏監督トリビュート動画に思う

YouTubeに溢れる今監督の追悼動画

旅行から戻ってきて、今敏監督の訃報を知りました。
作品評価の高さに反して、氏は国内であまり広く知られているとは言いがたかったですが、間違いなくジャパニメーションを代表する監督でした。また、アニメーションという枠組みを超え、メタフィクション的な映画の作り手として、世界のトップを争う場所にいました。そんな氏であったので、海外では訃報のインパクトが大きく、パニックのように無数の追悼動画がYouTubeにアップロードされました。

ごらんのように海外の無数のファンたちがカメラの前に顔を出し、今作品を語り、そしてその死を悼んでいます。彼らのこのようにストレートな表現は、確かに海外ならではと言えますが、それとは別に日本人として、国内と国外での反応の温度差には、少なからぬショックを覚えます。

日本国内で今作品の特集は確かに組まれはしましたが、失われてしまった才能の大きさに対して、それはとてもささやかなものでした。国内と国外の評価における、この奇妙な逆転現象は、何もいま始まったことではありませんが、不正確な客観評価をあらためない限り、たとえば「クールジャパン」を海外に売り出すなどということは、無謀な試みに終わってしまうでしょう。

また最近の例で言えば、首藤剛志氏、野沢那智氏の訃報が海外で大きく取り扱われましたが、やはり国内メディアはどれほどの人物であったのか把握しかねているようでした。過大評価や過小評価ではなく、等身大のスケールで国産アニメを評価することが、世界における日本のポジションを知る最良のルートであるように思われます。何しろアニメは日本を代表するソフトコンテンツなのですから。


This post is tagged



Trackback URL

http://famasaki.com/japan/20101111143006/trackback/

Leave a Reply





Category