【明るい日本経済】若者が引きこもるのは、日本企業が引きこもってるから

なぜ日本企業は引きこもったのか?

 20年以上に及ぶ日本経済の低迷、そもそもの原因はバブル崩壊にありました。
順番に書くと、バブル経済が崩壊して、国内の銀行が不良債権まみれになります。不良債権処理に必要な現金を集めるため、銀行はなりふり構わず貸し剥がしを断行します。企業側は資金を捻出するため、リストラや事業縮小を余儀なくされます。

バブル崩壊から十数年経過して、ようやく不良債権の処理が一段落しますが、銀行はこの経験で極端に臆病になり、融資額を減らしたり、融資条件を厳しくしました。

結果、企業は新規事業や設備投資や研究開発や海外進出などに必要な資金を得られず、すでに飽和したマーケットの中で、売上げの拡大をほとんど伴わない消耗戦を繰り広げることになりました。あるいは、仮に融資を受けられたとしても、過去の成功事例を踏襲したような、比較的安全ではあるものの、高リターンを期待できそうもない、慎重で保守的で内向的な手しか打たなくなります(高リスク高リターンの事業に着手しようにも、そんな融資はまず認められませんし、企業側も学習して、あるいは自主規制を働かせて、そのような融資は申し込まないようになります。すなわち、専守防衛に徹するようになるわけです)。

すると当然のことながら、経済成長は停滞します。消耗戦で売上げは伸びませんし、防衛戦でも売上げの伸びは期待できません。事業にリスクはつきもので、そのリスクをゼロにすることは不可能なのに、「頑張ればリスクをゼロにできる」とでも錯覚したのでしょうか。

このようにリスクを取らない日本が停滞している間、健全にリスクを引き受けて経済活動を続ける他の国は順当に成長し、相対的に日本のポジションはゆっくり降下したのでした。リスクを嫌う選択をし続けたことが、皮肉にもより高いリスクを逆に負うことになってしまったわけです。もちろん個々は努力していたのですが、その労力は実は退却戦に費やされていたのでした。これでは日本経済が低迷するわけです。
 
 
 

なぜ日本の若者は引きこもるのか?

いろいろ言われていますが、「精神が軟弱」とか「親の資産を食い潰せるから」とか「努力を毛嫌いしてるから」といった理由は、彼らにとってすべて正解で、すべて間違いです。というか、引きこもりに対するこのような批判の言葉は、まず日本企業に向けられるべきで、順番があべこべです。

若者が引きこもる理由? そんなの今の日本経済に適合してるだけです。それ以下でもそれ以上でもありません。

だいたい、融資に尻込みしてる銀行や冒険的な事業を展開しない企業こそ、精神が軟弱ではないでしょうか? 過去に築いた人的資産、物的資産を切り売りして、かろうじて利益を確保している企業ばかりの日本で、引きこもる若者に説教を垂れるのはバカげていないでしょうか? 国内の狭いマーケットで縮小再生産しかしてない企業の姿は、内弁慶の引きこもりとどこが違うのでしょうか? 

ちなみに、「引きこもる若者は悪くない! 全部社会が悪い!」とか書きたいわけではありません。リスクを取らないと儲からないので、もっとみんなリスクを取って腐るほど稼ぎましょうよ、と。だって「カネがない、カネがない」ってセリフ、貧乏臭くて付き合ってられないじゃないですか。もう聞き飽きましたよ。ジリ貧の状態になってる理由は分かってるんだから、反対のことをやって金持ちになっちゃえばいいじゃないですか。これ、カンタンな話ですよね?

「なんで働かないの?」って引きこもりに訊ねたらポカンとするように、「なんで儲けようとしないの?」って日本の企業に訊ねたら、もう同じようにポカンとするじゃないですか。ホントにワケ分かんないですよ。脳ミソ腐ってるんじゃないかと思います。
 
 
 

引きこもり脱出マニュアル(日本企業用)

まずは銀行に本業で儲けてもらいましょう。積極的に融資するだけでなく、不良債権化しないように融資先のサポート、リサーチ、コンサル等にも、力を入れる必要があります。不良債権処理に税金が投入されるのはゴメンなので、国がこの融資先への手助けに関与するのもアリだと思います。企業側での意識改革も必要です。今ほとんどの企業内では、血気盛んな人材が冷や飯を食らわされ、官僚的な人物が重宝されているので、立場を逆転させてください。官僚キャラに金儲けとか無理ですから。ヤンチャな人たちをうまく焚きつけて、彼らがガンガン稼げるような雰囲気を作ってみましょう。


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