三次元化商法と非実在青少年問題

非実在青少年の話題については、これまでも何度か似たようなことがあったっだけに、「非実在青少年」というコトバの響きに興味があったくらいでした。しかし、ライトノベルのヒロインによる香水プロデュースのニュースを知った時、なぜ今さら新たなポルノ規制が必要になったのか理解できました。

アニメやゲームやマンガに関連する商品は、これまでもヤバいものが出ていますが、さすがに二次元キャラによる香水のプロデュースは、発想がブッ飛びすぎています。天才としか思えません。そして近年、このように二次元から三次元を侵略しようとする商品のヤバさがエスカレートしているように思われます。

例えば『ラブプラス+』熱海お泊りツアー(ゲームのヒロインと一緒に宿泊できる。希望すれば一人の宿泊でも布団を二組セットしてもらえる)も相当アツかったし、ここ最近やたら海外でニュースになった初音ミクのコンサート(透明なスクリーン上に立体的な初音ミクたちが投影され、ファンはその歌い踊る姿に熱狂した)もクレイジーとしか言いようがありませんでした。

もちろん、このような商品を購入する側も企画する側も、全部シャレだと分かっています。「いいえ、あれは絵です」と。しかし、第三者からしてみると、頭がフットーしちゃってるとしか思えない。もう手遅れかもしれないけれど、早く何らかの規制をかけないと一層タイヘンなヘンタイになることは明らかだ、と(江戸時代の浮世絵でも最終的にはイカれた領域に突入しました)。

このような理屈を昨今の規制派が自覚していたかは知りませんが、僕の勝手な解釈では、彼らは上述のような危機感を抱き、とりあえず現状の暴走に歯止めをかけるべく、無茶な条例を練ったのだと思われます。「商売やってる連中が確信犯的に二次元と三次元を同一視するかのような商品を出すのなら、こっちも二次元を三次元と同じに取り締まらないとな」という風に。ある意味で、とってもお役所仕事です。

ものすごく大雑把なところでは、こういう感じで非実在青少年トピックは成り立っていると考えますので、うまく話を噛み合わせるのは大変でしょう。まじめに字面だけ追って議論しては、絶対に問題は解決せず、いつまでもくすぶり続けるはずです。

ところで、このようにズレたところで対立が生じる光景には見覚えがあります。2002年に出版された『ゲーム脳の恐怖』森昭雄(NHK出版)です。あれって結局、IT革命がほぼ無批判に受け入れられてた状況を、大衆レベルの言葉で批判した本だと、個人的には思ってます。IT革命ってゲーム的な感覚で現実世界を再構築するものでしたから。あの時もたしか、字面だけ追った議論があちこちで発生して、うまい着地点を見出せませんでしたね。

 

 

参考リンク

俺の妹がこんなに可愛いわけがない アロマフレグランス Ver.KIRINO(ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の高坂桐野さんがプロデュースした香水)
ラブプラス+ | 熱海 ラブプラス現象 キャンペーン
Latest pop star is untouchable | The Sun |News(英紙Sunによる初音ミクのレポート)
 
 
 

画像解説(上から順に)

1. ここのところ大人気のイカ娘さん。「らき☆すた」のお膝元である鷲宮神社前も「侵略」してました。

2.アニメキャラゆ~ちゃんの部屋。日本政府観光局による外国人向けのパンフレット(全国版)でもトップ級で紹介されています。何と言うか、ある意味ですさまじいパワースポット。おそらくアムステルダムの「アンネの部屋」に匹敵すると思う。行けば分かりますが、残念なことに来年一月でいったん公開はストップされるようです。

3.「二次元に行けますように」と書かれた絵馬。何とも切実です。その右下の絵馬の人は、「幻想郷からの帰途」に記したそうです。

4.街中でもたまに見かける痛車。

5.秋葉原のガンダムカフェ。場所柄もあってか、いい歳のオトナがたむろってます。


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