欧州鉄道旅行記 25日目 カンタベリー~ロンドン

ホテル屋上の中庭。後ろを振り返ると…。

こんな感じに大聖堂が見えます。

8月ですが、朝は冷え込みます。

宿のレストランは、大聖堂広場を見下ろせる位置にあります。

朝食を食べ終える間際、「日本人の方ですか?」と話しかける人が居ました。オランダ在住8年になるという女性。週末はいつもヨーロッパ各地をソロで訪ね歩いているそう。

話を聞いてみると、ルーマニア以西以北は、ほぼ訪問済みという気配。もちろん、バルト三国、ルクセンブルク、アイスランドといった小国も潰してます。ただならぬ旅行への情熱です。

いわく、「中東は行ってみたら素晴らしかった。今はアフリカに行ってみたい」とか。ちなみにその「素晴らしい中東」ですが、話を聞いてみると、いまいち良さが分かりません。「あまりの暑さで30分も外に出ていられない。それ以上いると倒れる。でも、すっごくいいところなんです!」。…これじゃ分かりませんよね?

また、レンタカーでアイルランドを走らせていた時、わだちか何かにハマって身動きできなくなったが、見事に窮地を脱したエピソードを披露し、「あの地方はクルマを走らせるのに最高の場所」とも。どうやら困難にぶつかればぶつかるほど燃える性格のようです。何というたくましさ。僕もその姿勢を見習いたい。

オランダ在住ということで、その辺もすこしうかがいます。「スポーツはサッカーと自転車競技が盛ん。ユーロ導入で物価が2倍くらいになった。オランダの食事はマズいが、隣国ベルギーは良い。オランダ人はオレンジ色が好き。気が付いたらオランダで就職していて、8年が経過した」。…と、色んな話をしてくれました。

ひさしぶりに日本語で一時間くらいの会話をしましたが、彼女にしてもそれは同様なようで、部屋に戻る際には、妙にスッキリした表情になっていました。

イギリスのコンセントは三叉タイプなので、変換アダプタが別途必要です。これまで訪問した国はすべてC型アダプタひとつで対応。どうしてこうもイギリスは独自路線を行きたがるんでしょう。シェンゲン協定には加入しない、クルマは左側通行、紙幣はポンド、コンセントは三叉、ユーレイルパスは使えない、って。

部屋には番号の代わりに名前が振ってありました。泊まった部屋は「Sleepy Hollow」。ティム・バートンは関係なかったです。

駅に向かう途中、デーン・ジョン・マウンドからの景色。ノルマンディー公ウィリアムが築城したとか。手前はデーン・ジョン公園。遠くに見えるのはカンタベリー大聖堂。けっこう距離があるように見えますが、ぜんぜん近いです。

駅に到着。これからロンドンに向かいます。

ドーバーからカンタベリーに来たので、ロンドンまでの運賃は少し安くなっているかと思いましたが、ドーバーからと同じ値段でした。

1時間半くらいでロンドンに到着。ちなみにドーバーからカンタベリーは30分弱の距離。

駅のインフォメーションで宿を手配。PC端末が目の前にあるのに、担当者は電話で空き宿を探してました。3箇所ほど電話したあと、「あんまし空いてないわ。どれにする?」と訊いてきます。いやいや、そこのPCを使いましょうよ。今どき最初からホテルに電話して部屋を探すって、そんな非効率なこと無いでしょうよ。

が、めんどうだったので、その候補の中から選択。

インフォメーションの壁にかけてある、「私たちはロンドン観光のプロフェッショナルです。そして手数料をいただきます」という文句が神経を逆なでします。あんな案内でプロフェッショナルで、ついでに手数料も取るんだ!?

写真はホテルの場所が載ってる地図を撮影したもの。他のすべての都市では、ホテルを予約したら無料で市内地図をもらえましたが、ロンドンでは有料なのでした(もちろん購入しません)。さすが資本主義の発達したイギリスです。資本原理主義の総本山なだけあります。ここまで来ると、いっそすがすがしいです。

「我々は資本第一主義で行きます。よって、すべてにおいて金銭を優先します。その他の価値観は後回しです。まずは金を出しなさい。話はそれからです」

海外にラッシュがないというのはウソでした。ごらんのように混雑してます。

ただし日本とは異なり地下鉄のダイヤが乱れていることに起因しているようです。

今日はプレミアリーグのチェルシーとストークの一戦があるのでした。

どちらかというと消化試合に分類されるゲームなので、余裕で当日券が手に入るだろうと考えていました。しかしまさかの完売。スタジアムを後にします。

なお、イギリスでサッカー観戦に訪れる人たちの平均身長は、180センチを超えているように思われました。イギリス現地の男たちが集まるためでしょう。他の地域や国では、ここまで平均身長の高い集団に遭遇しませんでした。

ホテル近くの路地。この電波塔は目印として活用しました。

小さなスーパーで購入したスティック状のチョコレート。65セント。

ドレープで薄くのばしてあるので、口溶けがなめらかです。また、ドレープが層をなしているため、多少の強度を持ち、ツンデレ的な2種類の食感を楽しめます。

値段のわりには良くできたお菓子だったので、リピート買いしました。

ホテルに荷物を置いて、街の観光に出かけます。

こちらはバッキンガム宮殿のポスター。

かつて世界に君臨した一族の末裔で、現在も数百億の資産を持つ女王陛下ですが、ポスターの写真をみるかぎり、何といいますか、その、あまり人相がよろしくない。そして幸せそうな表情を浮かべているようにも見えない。

わりとイギリスを象徴していると思います。つまり、お金はあるけど、性格はアレで、本人も幸せそうでもない、という。まあ、僕の気のせいかもしれませんけど。

当たり前のようにバッキンガム宮殿は有料です。お金のない庶民は門の前で写真でも撮ってましょう。この写真に5人の子どもが写っていますが、もし彼らの両親を含めて7名で入場するとなると、ファミリー割引を利用しても65ポンドが必要になります。1ポンド130円で計算して8500円ほどかかるわけです。せいぜい1~2時間の見学で。「ロイヤル・デイ・アウト」という3~4時間コースのチケットを買った場合、入場料はこの倍必要となります。

いやはや、厳しいですね。というか、イギリス国民にしてみたらどうなんでしょう。バッキンガム宮殿の維持費に税金が投入されてるのに、そこに家族で行こうとすると、さらに高額な入場料を要求されるって。

ビクトリア女王記念碑(無料)を見上げる人たち。

セント・ジェイムス・パークその1。

セント・ジェイムス・パークその2。

ロンドンの天候は変わりやすいという話はホントで、この写真のようにほんの少しの時間で様変わりします。天気予報はまず不可能でしょう。

トラファルガー広場とネルソン記念柱。

手前に見えるのはイギリス車、もといインド車のジャガーですね。かつて植民地支配した国から、イギリスの自動車メーカーが支配されるサマは、見ていて痛快です。

気になって現在のイギリス車の状態を調べてみましたが、オートクチュールなクルマを作っている小さなメーカー以外、すべて国外企業傘下になってるんですね。

ジャガーとローバーはインドのタタに、アストンマーチンはアメリカのフォードに、MGとオースチンは中国の南京汽車に、ロールスロイスはドイツのBMWに、ベントレーはVWグループに、ロータスはマレーシアのプロトンに…。

日本の自動車メーカーもこんな運命にならないことを祈るばかりです。

ナショナルギャラリー前。

イラク戦争に派遣された兵士たちの座り込み運動。いや、書かれている内容を見ると、リアルに帰る家がないみたいです。命をかけて戦場に出向いた兵士たちの帰る家くらい用意してあげたらいいのに…。

全体的にイギリス(形容詞グレートが前にくっつく)は自国民を大切にしていないと思います。

急に激しい雨が降ってきました。雨宿りします。

人面ガーゴイル。人を「イラッ」とさせる何かを感じます。

世界遺産のウエストミンスター寺院。入場料1500円ほどですが、いまさら驚く必要はありません。

ご存知ビッグベン。

この辺でセレブと思しき女性グループに遭遇。リムジンをホテルに横付けしてました。車内には色とりどりの風船があり、「うわあ、セレブの考えるハッピーって単純だなあ」とか見当違いなことを思いました。

ロンドンアイ。そろそろ日没です。

ウォータールー駅前。移動します。

ピカデリーサーカス駅に到着。

繁華街の一角で夕食にします。

うう~ん、これはラテアート?

劇場前。「Priscilla」やってるみたいです。

ロンドンは夜でも治安よさそうでした。にぎわってます。

ホテルのあるオックスフォードサーカス駅まで歩いて帰ります。

街の外れでユニクロを発見。おとなりはH&Mです。こうして見ると、「ユニクロって海外でも評価されてるんだ」と思われるかもしれませんが、少なくともヨーロッパのファストファッション界では大いに出遅れています。ユニクロを見たのはロンドンが最初で最後だったのに対し、H&Mはあちこちで30~40店舗くらい目にしました(日本におけるユニクロのようにH&Mはホントどこでも見かけました。人口10万人のルンドにすらあった程です)。欧州のこの方面では、H&Mが独走状態で、FOREVER21、GAP、TOPSHOP、ZARA等は、だいぶ差をつけられてる印象でした。

ホテル近くの電話ボックス。いまだに公衆電話の需要があるんですね。あと、日本では1990年代に絶滅したピンクチラシが確認できます。


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